… … …(記事全文1,825文字)税金とは、課税物件を所有する者に対し「創出」される「租税債務」「租税債権」である。租税債務を負わされた者は、特定の貨幣(日本の場合は日本円のみ)で債務を弁済しなければならない。つまりは「納税」だ。
債務とは、貨幣を借りた際に生まれる。借りてもいないのに、いきなり誕生する債務は、税金のみだ。
筆者は、政府の負債(=政府の債務。いわゆる国の借金)について、
「債務とは、誰かが貸し、誰かが借りた際に生まれる。誰も貸していないならば、債務は存在し得ない」
と、説明していたが、誰も貸していない(誰も借りていない)にも関わらず、創出される債務(債権)が一つだけあったのである。すなわち、税金だ。
上記を理解した上で、直接税と間接税について考えてみよう。
