世界が注目していた世界保健機関（WHO）の年次総会（5月27日～6月1日）が終了した。結果は、パンデミック条約は合意に至らず交渉期間が1年延期され、国際保健規則（IHR）改正は採択された。パンデミック条約とIHR改正はWHOが世界統一政府になるための「両輪」だ。そのうちの一つをWHOはついに手に入れたのだ。
 
今回の結果を「まだ片輪しか得ていない」とみるか？「ついに片輪を得た」と見るか？
 
筆者は“後者”だ。
 
WHOはパンデミック条約がなくても「片輪走行」が可能だ。
 
なぜそう言えるのか。順を追ってお伝えしたい。

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