… … …(記事全文2,587文字)『台湾総統選!与党3連勝も議会はねじれ!新大統領は現状維持派≠独立派!定番コメントだけの中国!暑さ寒さも米大統領選まで!トランプ再選ですべてが変わる!プーチンもプーさんもドナルドを待っている!出馬不可能バイデンのウルトラCは選挙延期!理由は?戦争!』
時代は大きく転換しようとしています。いや、すでに転換してしまったのかもしれません。
今年は選挙年。世界80億人のうち42億人の国民が選挙の年となるそうです。
露払いは、1/13投開票の台湾総統選挙。ご存じのように、民主進歩党(民進党)頼清徳(ラン・チントー)副総統が当選。まあ、下馬評通りといえばそうなります。蔡英文総統の政策継続ということで報道されています。つまり、親米・反中派候補が親中派の国民党候補を破った。これが台湾人の民意だ・・・という理解。
はたして正しい理解なのか・・・。
選挙結果は、頼清徳40.05%、国民党=侯友宜33.4%、台湾民衆党=柯文哲26.46%。
頼は台湾独立派というより中間派。侯と柯は親中派。後者の敗北者同士を合わせると60%。つまり、台湾の民意は60%の親中派ということでは?
わが国でも、自民党総裁が首相となっていますが、支持者は全体の25%ほど。最大政党は「無党派」ですよね。
台湾の国会議員選挙となると、新中派=国民党52議席、親米・反中派=民進党51議席、親中派=民衆党8議席。つまり、親米派51VS親中派60・・・どちらが多いですか?
この選挙結果に、中国はおざなりのコメント。そして米バイデンも同じ。「台湾独立に反対。中国は一つ、台湾は中国の一部」とのこと。中国王毅外相と同じです。
米国は、1971年、あのニクソン・キッシンジャーの工作から始まり、1978年、カーター政権下で米中国交正常化を実現しました。この時、国連から台湾がみずからさっさと脱退してしまいましたけど、米国は台湾関係法その他で台湾の安全保障決議をしています。
とはいっても、決議だけで、歴代大統領はだれも署名していません。もちろん、バイデンも! 中国と台湾にそれぞれいい顔をする、英国流外交の面目躍如。ダプスタというやつです。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)