Foomii(フーミー)

3分でわかる!チャートたっぷり!中島孝志の得する「経済教室」

中島孝志(作家・コンサルタント etc)

中島孝志

マイナス金利解除おあずけ!ホントは円高にしたくない日米政府の思惑忖度!サボタージュでちょうどいい!

『世界中が注視する日銀金融政策決定会合!マイナス金利解除は24年春までおあずけ!「賃金上昇率>インフレ率」は乖離するばかり?ホントは円高にしたくない日米政府の思惑忖度!年末、米金融火だるまの予感!判断も行動もサボタージュでちょうどいい!』


時代は大きく転換しようとしています。いや、すでに転換してしまったのかもしれません。

今晩開催「中島孝志のワンハンドレッド倶楽部」でお話するコンテンツをブログにアップしましたが、まさにその通りになりました。

すなわち・・・。

1植田日銀総裁はYCC解除宣言、マイナス金利解除宣言はしないこと。

2春闘の実績を確認し賃金上昇率がインフレ率を超えてから判断すること。

3金融緩和を粘り強く続けていくこと。

早い話が・・・解除の先送り。できればしたくない。チャレンジング? 勝手に誤解すんなよ! もっと見極めてから・・・。なぜか? 円安こそ日本政府・日銀そして輸出企業・金融期間にとって「ゴルディロックス」だからです。

4/14の配信でこんなことを書きました・・・。

植田和男さんが新総裁となりました。植田日銀出動です。キッシー政権のサプライズ指名で(おそらく米国経由竹中平蔵さんの指示だと思いますが)就任ほぼ内定以降、「金融緩和修正に慎重」「出口戦略は5年間(解除にはそれだけゆっくりかけるという意味)」という予測で市場は「株価好転」。

2/24から市場は上昇トレンドになりましたよね。3/9まで日本株は爆騰しました。これ、植田効果です(もう1つは中国投資分が日本市場に流れている、という点も忘れてはいけません。いまもですよ)。

ところが、銀行筋はどうとらえているかというと・・・「金融政策修正=緩和縮小=円高ドル安方向=リスクオフ」なのです。

あの銀行経営者たちが、賃上げに突っ走っています。といっても2.5%としょぼくれた数字ですが、賃下げよりはマシ。ATM全面廃止、行員激減、支店統廃合・・・そして業界再編が必然です。

キッシー政権に協力しているのはもちろん、タダではありません。金貸しがタダで動くはずがありません。

YCC修正! もちろん、銀行サイドに都合のいい修正内容になります。

以前書いたように(実は「ワンハンドレッド倶楽部」での講義でした)、、植田さんは日銀審議委員のとき、速水優という、いつもいつも愚かな金融政策だけをなぜか採用する日銀出身総裁の1人が00/8に利上げする、と言い出した時、“狂気の沙汰”として反対票を投じています(もう1人、中原伸之さんが反対の論陣を張りました)。

するリスクとしないリスクを勘案すればするリスクの方が高い。もっと堪忍してから判断すべき・・・と「時間軸」を主張しましたよね。今回もこの見方はブレてません。

結果はご存じの通り、01/2に再利下げ(ゼロ金利政策回帰)という恥さらし。

世界中でダメだと予測され、世界中でやっぱりとバカにされた政策です。

… … …(記事全文2,266文字)
  • バックナンバーを購入すると全文読むことができます。

    購入済みの読者はこちらからログインすると全文表示されます。

    ログインする
  • ひと月分まとめての販売となります。1記事のみの販売は行っていません。

    価格:4,400円(税込)

    2023年12月分をまとめて購入する

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年5月19日に利用を開始した場合、2024年5月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年6月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、ドコモケータイ払い、auかんたん決済をご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

銀行振込では、振込先(弊社口座)は次の銀行になります。

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する