… … …(記事全文2,266文字)『世界中が注視する日銀金融政策決定会合!マイナス金利解除は24年春までおあずけ!「賃金上昇率>インフレ率」は乖離するばかり?ホントは円高にしたくない日米政府の思惑忖度!年末、米金融火だるまの予感!判断も行動もサボタージュでちょうどいい!』
時代は大きく転換しようとしています。いや、すでに転換してしまったのかもしれません。
今晩開催「中島孝志のワンハンドレッド倶楽部」でお話するコンテンツをブログにアップしましたが、まさにその通りになりました。
すなわち・・・。
1植田日銀総裁はYCC解除宣言、マイナス金利解除宣言はしないこと。
2春闘の実績を確認し賃金上昇率がインフレ率を超えてから判断すること。
3金融緩和を粘り強く続けていくこと。
早い話が・・・解除の先送り。できればしたくない。チャレンジング? 勝手に誤解すんなよ! もっと見極めてから・・・。なぜか? 円安こそ日本政府・日銀そして輸出企業・金融期間にとって「ゴルディロックス」だからです。
4/14の配信でこんなことを書きました・・・。
植田和男さんが新総裁となりました。植田日銀出動です。キッシー政権のサプライズ指名で(おそらく米国経由竹中平蔵さんの指示だと思いますが)就任ほぼ内定以降、「金融緩和修正に慎重」「出口戦略は5年間(解除にはそれだけゆっくりかけるという意味)」という予測で市場は「株価好転」。
2/24から市場は上昇トレンドになりましたよね。3/9まで日本株は爆騰しました。これ、植田効果です(もう1つは中国投資分が日本市場に流れている、という点も忘れてはいけません。いまもですよ)。
ところが、銀行筋はどうとらえているかというと・・・「金融政策修正=緩和縮小=円高ドル安方向=リスクオフ」なのです。
あの銀行経営者たちが、賃上げに突っ走っています。といっても2.5%としょぼくれた数字ですが、賃下げよりはマシ。ATM全面廃止、行員激減、支店統廃合・・・そして業界再編が必然です。
キッシー政権に協力しているのはもちろん、タダではありません。金貸しがタダで動くはずがありません。
YCC修正! もちろん、銀行サイドに都合のいい修正内容になります。
以前書いたように(実は「ワンハンドレッド倶楽部」での講義でした)、、植田さんは日銀審議委員のとき、速水優という、いつもいつも愚かな金融政策だけをなぜか採用する日銀出身総裁の1人が00/8に利上げする、と言い出した時、“狂気の沙汰”として反対票を投じています(もう1人、中原伸之さんが反対の論陣を張りました)。
するリスクとしないリスクを勘案すればするリスクの方が高い。もっと堪忍してから判断すべき・・・と「時間軸」を主張しましたよね。今回もこの見方はブレてません。
結果はご存じの通り、01/2に再利下げ(ゼロ金利政策回帰)という恥さらし。
世界中でダメだと予測され、世界中でやっぱりとバカにされた政策です。
3分でわかる!チャートたっぷり!中島孝志の得する「経済教室」
中島孝志(作家・コンサルタント etc)