… … …(記事全文2,375文字)カンボジアとタイの間では、境界画定ができていない地域が多数存在し、これまで度々国境を巡って軍事衝突が発生してきました。例えば、2008-09年にプレアビヒア寺院周辺で銃撃戦がありましたし、2010-11年には、同寺院に加えて、ターモアン・トム寺院及びタークロバイ寺院周辺でも銃撃戦が発生し、両国軍に死傷者が発生。2008-11年の衝突による死者は数十名程度でした。その後、情勢は比較的安定していたものです。
ところが、去る5月28日、モムバイで10分間の軍事衝突が発生し、カンボジア側には死者が発生。両国ともに、衝突は自国領土内で発生したと主張。事案発生後、両国は事態沈静化に向けて努力していましたが、6月7日にタイ側が国境を閉鎖して以降、 双方が国境管理の制限を課す形で、 緊張が継続することになったのです。
