… … …(記事全文1,484文字)これからの日本の政治日程であるが、9月20日又は27日に自民党の総裁選挙が開かれる予定となっている。これらの最終日程が決まるのがお盆明けであり、そこから本格的に総裁選の前哨戦が始まるものと推測する。現在のところ、党内では岸田総理のままでは選挙を戦えないという声が強く、地方の県連や議員たちからも岸田総理の勇退を望む声が強まっている。自民党総裁選の第一回投票は、全国の自民党員の票と国会議員票の合算であり、今の状況では岸田氏が第一回投票で敗北する可能性も指摘されている。裏金問題で槍玉にあげられた清和会100人もこの投票に大きな意味を持つ、清和会議員とその地盤は岸田には投票しない。
このため、党内からも不出馬を進める声が強い。そして、不出馬を発表すれば、現職の党四役や大臣が出馬できるようになり、選挙戦本番が始まる可能性が高い。
現在のところ、事実上出馬を表明しているのは石破氏となるが、岸田氏が不出馬を決めた瞬間に新たな候補が乱立すると考えられる。
今、名前が挙がっているのは、高市氏、河野氏、加藤勝信氏、茂木氏、小林鷹之氏、野田聖子氏などであるが、第一回投票で過半数を取れる候補がいないものと推測され、第二回投票(国会議員のみでの投票)で決まるものと推測される。この場合、国会議員に人気がない石破氏が勝てる可能性は低い。石破氏が総裁になるには一回目の投票で過半数をとる以外にないだろう。
また、第二回投票では、2位3位連合での手打ちが行われるものと推測する。前回の岸田、高市のように、2位になったものに3位の票が提供される可能性が高い。では、2位に誰になるかということになるが、まだ全く見えない状態にある。選挙と保守層という点で見れば高市さんが優勢となるが、安倍総理という後見人がいない状態で党内閣内をまとめられるのかという問題がある。また、ここにきて、小林鷹之氏が出てきたことで、票が割れる心配もあり、全く見えないといえる。
そして、新たな新総裁が決まれば、10月初旬から中旬に臨時国会が開かれ、首班指名、組閣という順に物事が進んでゆく、また、所信表明演説をして、その直後に解散という声が強く、この場合、10月下旬、又は11月の総選挙となる可能性が高い。
購読するとすべてのコメントが読み放題!
購読申込はこちら
購読中の方は、こちらからログイン