… … …(記事全文2,792文字)<大規模供給障害でも下がり続ける原油価格>
NYMEX原油先物相場は4月17日の取引で1バレル=80ドルを一時割り込み、3月10日以来の安値を更新した。中東情勢は依然として不安定であり、過去最大規模の供給障害が発生した状況に変化は見られないが、4月上旬の100ドル台を維持できず、乱高下しながらも値位置を切り下げている。
国際エネルギー機関(IEA)の推計では、3月のみで中東湾岸諸国以外の地域の原油在庫は2億0,500万バレル減少している。原油供給量は日量1,010万バレル減少しており、足元ではイラン戦争の影響で累計5億バレル前後の原油在庫が喪失したとの推計もある。このペースで供給の落ち込みが続けば、さらに数億バレルの在庫が喪失されるのは時間の問題であり、シティグループは6月末までに生産と流通が正常化しても在庫は累計9億バレル減少するとの見通しを示している。
