… … …(記事全文3,119文字)<「TACO」が機能しないイラン戦争>
NYMEX原油先物相場は、改めて1バレル=100ドル台に乗せる展開になっている。トランプ米大統領はイランとの停戦協議に意欲を示しているが、イラン側の反応は鈍く、早期の停戦合意は困難との見方が織り込まれている。トランプ米政権は15項目の停戦計画をイランに提示したが、イランは逆に5項目の停戦条件を提示した模様であり、停戦に向けた協議はまだ初期段階にあることが確認できる。
【NYMEX原油先物相場(日足)】
トランプ米大統領がこれまで完全否定していた停戦協議に積極姿勢に変化し始めたことは、大きな変化だ。株安・原油高・米金利上昇を警戒して「TACO(トランプはいつも腰砕け)」が始まったのか、単純に軍事的な目標達成が進んだ影響かは不透明だが、停戦の可能性が浮上したことには注目したい。ただし、今回のイラン戦争に関しては、少なくとも米国とイスラエルとイランの3ヵ国が軍事紛争の当事国になっており、トランプ大統領の判断だけで、停戦を実現することはできない。

