… … …(記事全文3,439文字)<大きく修正されたIEAの2026年石油需給見通し>
国際エネルギー機関(IEA)は3月12日に発表した「Oil Market Report」で、「中東の戦争は世界の石油市場の歴史上最大の供給断絶を引き起こしている」と総括した。ホルムズ海峡を通過する原油・石油製品は、戦前の日量約2,000万バレルから現在はほぼゼロになっているとした。また、同海峡を迂回する能力が限られるため、湾岸諸国の貯蔵庫は限界を迎えているため、少なくとも日量1,000万バレルの減産が行われていることも報告されている。輸出が速やかに再開されない場合には、供給喪失はさらに拡大する見通しになっている。
まだ不確実性が大きい環境だが、IEAは3月の世界の原油供給が日量800万バレル、コンデンセートとNGLが日量200万バレル減少するとの見通しを示している。中東の減産の一部が、非石油輸出国機構(OPEC)プラス、カザフスタン、ロシアの増産によって相殺されるが、それでも過去に経験したことのない規模の供給が喪失される。中東の戦争、ホルムズ海峡の封鎖がいつまで続くのかに依存するが、3月に世界の供給環境は一変することになる。特に、イラク、カタール、クウェート、UAE、サウジアラビアの減産規模が大きくなる見通しが示されている。
