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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

短期の不安定と長期の堅調が交錯する金相場、中銀は買い継続か?

<米金融政策見通しに不確実性あるも>

COMEX金先物相場は10月28日の1オンス=3,901.30ドルをボトムに11月13日の4,250.00ドルまで切り返していたが、足元では4,020ドル台まで反落する不安定な値動きが続いている。米政府機関閉鎖の見通しが立ち始めると、発表が再開される米経済指標で労働市場の減速が確認されるとの見通しから、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測を織り込む形で地合が引き締まった。しかし、その後は複数の米金融当局者が利下げに慎重な発言を行ったため戻り売り圧力が強まり、結果的に明確な上昇トレンドを形成できていない。

【COMEX金先物相場(日足)】


短期テーマが米金融政策見通しになっていることは明らかだが、12月9~10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げが行われるか否かは、予想が難しい状況にある。9月FOMC時点での当局者の見通し(ドットプロット)では、やや追加利下げを主張するメンバーが多く、その当時と経済環境・見通しが大きく変わっていないのであれば、追加利下げが支持されるはずだ。一方で、米政府機関閉鎖の影響で十分なデータが得られていないことに加えて、インフレ圧力に対する警戒感も根強い。12月FOMCでの政策判断はぎりぎりの駆け引きになる見通しであり、既に1ヵ月を切っているものの明確なコンセンサス形成が難しい状況が続きやすい。

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