… … …(記事全文3,635文字)<自滅しつつある米経済>
米経済は自滅に向かいつつある。トランプ米大統領が4月2日に発表した相互関税のインパクトがあまりに大きく、米国に限定しても高インフレと景気減速が同時進行するスタグフレーションのリスクが現実化しつつある。景気循環ではなく、大統領の施策が引き起こす悲劇に、マーケットは翻弄されている。
トランプ大統領の描いている景色は明確であり、輸入品に関税を課すことで、貿易赤字を縮小すれば、それが米国の繁栄につながるとのロジックである。海外からの輸入を米国内生産に切り替えれば、「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」を達成できるとの認識である。
【COMEX金先物相場(日足)】