… … …(記事全文3,324文字)<季節的な需給緩和圧力を反映する原油相場>
原油相場は上値の重い展開が続いている。NYMEX原油先物相場は1且15日の1バレル=79.69ドルをピークに、足元では70ドル台まで軟化している。70ドルの節目割れには至っていないが、今年最安値を更新して昨年末の価格水準に回帰している。
北米では依然として激しい寒波が報告されており、調整売り優勢だった天然ガス相場も再び地合を引き締めている。まだ暖房用エネルギー需要が十分に落ち込んでいないことに加えて、凍結による生産障害も報告されており、需要と供給の双方からエネルギーの短期需給には依然として混乱も見られる。しかし、原油市場ではすでにこうした冬季需給を巡る議論は終わったと評価されており、逆に季節的な需給緩和圧力の織り込みが優勢になっている。
【NYMEX原油先物相場(日足)】