＜金は陰謀論から逃れられない?＞
金（ゴールド）は様々な陰謀論が似合う資産だ。株式や債券、通貨などとは異なり市場の全体像を把握することが困難なため、表面的な現象とは異なる動きが水面下で展開されている可能性を指摘する声は消えづらい。

例えば、ロスチャイルド家と金との関係性の深さから、現在も金市場はロスチャイルド家によって支配されているといった説は、一部で熱狂的とも言える支持を集めている。ロスチャイルド家は歴史的に、ロンドン金現物取引、輸送、保管などの分野で重要や役割を果たし、金本位制の時代には各国中央銀行の金準備の管理、売買などの業務も担っていた。現在は金市場の一プレイヤーに留まっているが、それでも金鉱山会社や金融機関の役員にはロスチャイルド家メンバーも多く就任しているため、金市場に対する影響は大きいといった見方がある。

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