… … …(記事全文4,795文字)<コーンは堅調な輸出と天候リスクの支援を受ける>
CBOTトウモロコシ先物相場は、1Bu=480~500セント水準をコアに揉み合う展開になっている。良好な輸出環境、アルゼンチン産の供給不安を背景に値上り傾向が続いていたが、500セントの節目を前に上げ一服となり、ボラタイルながら明確な方向性を打ち出せていない。トランプ米政権の通商政策の先行き不透明感が強く、大きく値下がりするようなことはないものの、上値を試すことに慎重姿勢も見られ始めている。
アルゼンチンの天候は依然として厳しい状態にあるが、2月入りしてからは一部生産地でまとまった降雨が観測されていることはネガティブ。1月と比較すると、ホット・アンド・ドライ(高温乾燥)傾向が緩和されている。ただし、アルゼンチンのロサリオ穀物取引所は、すでに生産回復が不可能な地域もあると報告しており、より大規模な降雨の必要性を訴えている。このため、産地降雨報告に上値を圧迫されながらも、押し目での物色意欲は旺盛な状態になっている。
【CBOTトウモロコシ先物相場(日足)】