… … …(記事全文3,006文字)<中国で保険会社も金の買い手になる可能性>
中国の国家金融管理局(NFRA)は2月7日、「保険資産の金投資パイロットプログラムに関する通知」を発表した。同通知では、保険会社の資産管理レベルの向上を促すため、金投資のパイロットプログラムを実施することを決定したとされている。
具体的には、2月7日付で主要保険会社10社(中国人民財産保険、中国生命保険、中国太平生命保険など)が、金現物、金フォワード、金スワップ、金リースなどの取引を行うことが可能になる。基本的には上海黄金取引所(SGE)での取引を想定したものであり、無秩序に金投資を拡大できるわけではない。投機や裁定目的での取引は禁止されている。ただし、これは裏返すとSGEでの長期的な金現物投資を促すものであり、中国金市場において中国人民銀行(中央銀行)と同様の長期プレイヤーが誕生する可能性があることを意味しよう。