… … …(記事全文3,043文字)<上海ゴム横ばい、OSEゴムの下げは円高要因か>
OSE天然ゴム先物相場は、2月3日の1㎏=394.90円をピークに、2月10日の取引では370円台を割り込む軟調地合になっている。年初からは中国政府の景気刺激策への期待感、産地天候不順と減産期入りなどを手掛かりに350円水準をボトムとした上昇地合が続いていたが、400円の節目回復を前に息切れし、約1ヵ月ぶりの安値を更新している。
【OSE天然ゴムRSS先物相場(日足)】
上海ゴム先物相場は、1月28日~2月4日の春節(旧正月)の連休前後で大きく値位置を変えることはなく、ボックス気味の展開が続いている。トランプ米大統領発の通商リスクに対する関心は高いものの、ゴム相場の価格水準を大きく変えるテーマとは評価されていない。もちろん、突然にマーケット環境が急変するリスクを抱えていることには注意が求められるが、現状では「ゴム相場が値下がりしている」のではなく、「OSEゴム相場が値下がりしている」と見た方が良いだろう。