□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年2月1日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 中東でフーシ派とUAEの対立が先鋭化 / OPECプラス会合にできることはない =================================== <ウクライナだけではない地政学リスク> 原油相場高騰の要因としてウクライナ情勢の緊迫化がクローズアップされているが、同時に中東情勢の緊迫化にも高いレベルの注意が求められる。今年に入ってからは、1月17日、24日、31日と既に三度にわたってイエメンの親イラン武装組織「フーシ派」がUAEに対してミサイルやドローンによる攻撃を行っている。現時点では原油供給体制に対する直接的なインパクトは大きくないが、こうした攻撃が繰り返されれば、いずれかの時点で石油関連施設やタンカーに対して実害が生じる可能性がある。 低在庫環境かつ良好な需要環境とあって供給ショックには脆弱なマーケット環境が続くが、ロシア産エネルギー供給と同時に供給障害を抱える事態に陥ると、深刻な需給ひっ迫状態が発生しかねないリスクを抱えた状態になっている。… … …(記事全文3,549文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)