□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年1月31日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== シカゴ穀物相場が急騰傾向に、南米の天候リスクだけではない不安要素 =================================== <南米産の天候リスクが現物市場に混乱もたらす> シカゴ穀物相場が改めて急伸している。CBOTトウモロコシ先物相場は、年初の1Bu=599.00セントに対して642.50セントまで値上がりし、中心限月ベースだと昨年6月24日以来の高値を更新している。CBOT大豆先物相場も年初の1,349.00セントに対して1,496.75セントまで値上がりしている。昨年6月14日以来の安値を更新している。 天候相場特有の不安定な値動きが繰り返されているが、最終的には供給リスクの織り込みが優勢になっている。昨年12月の段階で南米ではホット・アンド・ドライ傾向が報告され、生産環境の悪化に対する警戒感が強くなっていた。米農務省(USDA)も1月需給報告で南米産穀物生産高見通しを大きく引き下げていた。しかし、年明け後は産地で降雨報告も聞かれるようになり、穀物相場の値動きは不安定化した。… … …(記事全文3,596文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)