□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年1月27日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== FOMC前後で金相場は急落も先高感維持、安全資産が求められる環境続く =================================== <サプライズ感乏しいが、タカ派評価だったFOMC> 1月25~26日に開催された今年最初の米連邦公開市場委員会(FOMC)と前後して、金相場は値位置を大きく切り下げた。COMEX金先物相場は1月25日に1オンス=1,854.20ドルと約2カ月ぶりの高値を更新していた。1)ウクライナ情勢の緊迫化に伴う地政学リスクの織り込み、2)原油相場の急伸によるインフレリスクの織り込み、3)米早期利上げ観測による金融市場不安定化のリスク織り込みなどが、安全資産である金相場を大きく押し上げる展開になっていた。 ただ、今回のFOMCに関しては事前にタカ派のサプライズが警戒されていたこともあり、25日の取引では前日比22.80ドル安の1,829.70ドルと急落地合に転じ、引け後のFOMC声明文とパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見の発言を受けて、27日アジアタイムの安値は1,808.50ドルとなっている。FOMC後に米金利上昇・ドル高圧力が観測されたことで、全体として「タカ派」との評価が金相場の上値を圧迫した模様だ。… … …(記事全文3,607文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)