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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

天然ゴムは減産期入りの兆候見せる、強気のタイヤ需要環境の支援も続く

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年3月12日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ===================================  天然ゴムは減産期入りの兆候見せる、強気のタイヤ需要環境の支援も続く =================================== <二つの上値圧迫要因が解消に向かう> JPX天然ゴムRSS先物相場は、2月25日の1㎏=293.60円をピークに3月2日の256.60円まで急反落したが、足元では再び270円台中盤まで切り返す展開になっている。2月は主要コモディティ相場が全面高の展開になる中、ゴム相場も昨年高値292.90円を上抜き、2017年2月以来の高値を更新していた。しかし、3月5日に開幕した中国全国人民代表大会(全人代)のイベントリスク、米長期金利急伸に端を発した投資環境の不安定化を背景に利食い売りが膨らんでいたが、改めて押し目買いが入りつつある。調整売りを誘った二つのリスクが解消に向かっていることで、上昇トレンドを再確認し始めた段階にある。 中国全人代に関しては、新しい5か年計画の経済成長目標の数値設定を行わない異例の状況になった。パンデミックや米中関係は中国政府のみでコントロール可能な問題ではない一方、経済環境を一変する可能性もあるだけに、政策目標に縛られることなく柔軟に対応したいとの意向が窺える。マーケットでは、資産価格抑制のために政策引き締めの強化方針が示されるリスクが強く警戒されていたが、実際には政府活動報告で政策の大きな修正は行わないとしたことで、マーケットには安堵感がもたらされた。少なくとも2021年の初期段階では景気刺激的な政策スタンスの修正はなく、ゴムや非鉄金属など資源価格が中国発で政策的に急落するリスクが後退している。
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