□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年3月10日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 高値ボックス化するトウモロコシ、中国が米国産エタノールを物色する動きに注意 =================================== <トウモロコシ相場は高値ボックス傾向を確認> CBOTトウモロコシ先物相場は、1Bu=530~560セント水準で膠着化している。2月9日の572.00セントで上げ一服となっているが、その後は1か月にわたって売買が交錯する不安定な地合が続いている。1月下旬から2月初めにかけては連日の大口輸出成約報告を手掛かりに投機筋の物色意欲が強まったが、その後は輸出の低迷が顕著になっており、改めて相場を大きく押し上げようとするエネルギーが確認できない状況になっている。一方で、南米の天候リスクの高まりを背景に天候相場型の買いを入れる動きもみられ、本格的に値崩れを起こすには至っていない。 トウモロコシ需給のひっ迫評価から高値圏での取引が支持されているが、更に需給見通しをタイト化させるエネルギーは乏しいことで、いわゆる「材料出尽くし」の状態に陥っている。3月9日には米農務省(USDA)需給報告が発表されたが、これもトウモロコシ相場に対して新たなトレンド形成を促すような内容にならなかった。3月31日にUSDAから作付意向面積と四半期在庫(3月1日時点)が発表されるが、そこで2021/22年度需給を巡る議論を活発化させ、そこから4月の作付けシーズンの天候相場に発展させることができるか否かが、今後のトウモロコシ相場の視点になる。… … …(記事全文4,305文字)
