□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年3月4日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 食料インフレの脅威が高まる、FAO食料価格指数は9カ月連続の上昇中 =================================== 国連食糧農業機関(FAO)が2月の食糧価格指数を発表したが、1月の113.2から116.0まで2.8ポイント(2.5%)上昇した。特に値上がりが目立ったのが植物油であり、1月の138.8から147.4まで、8.6ポイント(6.2%)急伸している。また、砂糖も94.2から100.2まで6.0ポイント(6.4%)上昇している。 食料価格指数は昨年5月に一時91.0ポイントまで低下していたが、その後は9カ月連続で上昇している。しかも昨年10~12月期以降は上昇ペースが加速する傾向が確認できる。絶対的な水準としても、2014年7月以来の高水準になる。ここ数年は90~100ポイント程度のレンジで大きな動きを見せていなかったが、「食料インフレ」への警戒が必要な状況にある。 新型コロナウイルスのパンデミックからの景気回復局面において、原油や銅など幅広い産業用素材価格が上昇している。需要の急激な落ち込み後の回復フェーズ以降というベクトルの180度転換に加えて、各国の大規模な財政出動によるマネーの急拡大と流通速度の急低下が、マーケットで高インフレ懸念を高めている。実際には、「インフレ」と「資産価格の上昇」は分けて考える必要があるものの、短期目線ではインフレ圧力・懸念を高めることになる。… … …(記事全文2,567文字)
