□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年2月24日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 金利上昇の抵抗を受け続ける金相場、パウエルFRB議長は2013年危機の回避目指すも =================================== <資産価格の不安定化が金利上昇に歯止め掛けるか?> COMEX金先物相場は1オンス=1,800ドルの節目を挟んでの攻防が続いている。2月19日には1,759.00ドルまで値位置を切り下げて昨年6月26日以来の安値を更新したが、そこから更に大きく値を崩すことは回避されており、足元では1,800ドル台を回復している。昨年11月下旬以降は1,800ドルの節目水準が一応の支持線として機能していたが、一時的とは言え1,750ドル台までの値下がりが実現したことで、依然として金相場の地合は弱く、下値を固めることができていないとの評価が基本になる。しかし、本格的に値を崩すまでの勢いはなく、決定打を欠いた状態が続いている。 金相場の上値を圧迫しているのは、長期金利の急伸傾向だ。1月6日に1.0%の節目を突破したが、2月22日には1.394%を記録している。あまりに急ピッチな金利上昇圧力は、インフレ期待の上振れ圧力を上回り始めており、膠着状態にあった実質金利のマイナス幅縮小も促している。2月12日まではマイナス1.0%を下回っていたが、直近の2月23日時点ではマイナス0.79%となっている。依然として金保有の機会コストはマイナス状態にあるが、金利環境からの金相場に対する支援は薄れる方向性にある。マイナス0.79%の金利環境は金に対してポジティブかネガティブかと評価を求められればポジティブとすべきだが、名目金利上昇という分かり易いテーマで金市場からの資金引き揚げを進める動きが強く、改めて金市場に投機資金が流入するきっかけを設定できていない。… … …(記事全文3,702文字)
