□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年2月1日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 銀市場でショート・スクィーズ、背景にレディットでつながる個人投資家 =================================== <個人投資家がかく乱する銀市場> 銀相場が急伸している。1オンス=25ドル水準での保ち合い相場が約3週間にわたって続いていたが、1月28日の取引で突然に急伸地合が開始され、1月末には26.914ドルまで値上がりした。週明けの2月入りした後も上昇地合が続いており、足元では30ドル台に達し、昨年8月に金相場が過去最高値を更新した際に付けた高値(29.915ドル)を既に突破している。 背景にあるのは、個人投資家の投機的な売買である。コモディティ市場において個人投資家の売買が材料視されることは多くないが、株式市場ではオンライン掲示板「レディット(reddit)」で情報交換を行っている個人投資家が、ヘッジファンドなどと対峙する形で一部銘柄の乱高下を促している。例えばゲーム専門店ゲームストップ株(GME)は、これまで20ドル前後での小動きが続いていたが、1月28日には一時483.00ドルを記録している。同日は112.25~483.00ドルと1日の中で異常な急騰と急落を繰り返している。こうした投機的な売買が、コモディティ市場の中では比較的市場規模が小さい銀市場を狙い撃ちにした格好になっている。… … …(記事全文4,044文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)