□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年1月25日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== バイデン政権はやはりポリシー・ミックスに向かう、法定通貨からの退避続く =================================== <方向性を欠く金相場> COMEX金先物相場は1オンス=1,800~1,950ドル水準をコアに方向性に乏しい展開が続いている。昨年8月7日に過去最高値2,024.80ドルを付けた後は5カ月以上にわたって高値更新が見送られている一方、昨年11月に続いて市場関係者が長期トレンドとして重視する200日移動平均線付近ではサポートされており、大きく値崩れを起こすには至っていない。高値更新が見送られているとは言え、前年同期比では19.2%と依然として高い上昇率を維持しており、強弱評価が定まっていない。 今年は1月6日に米長期金利が1.0%の節目を突破し、そこでアルゴリズム系ファンドの手仕舞い売りが入ったことが、金相場を19日の1,800.80ドルまで押し下げた。米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉報告をみてみると、大口投機筋の買いポジションは1月5日時点の34万9,946枚から、12日時点では31万3,217枚まで、僅か1週間で10.5%も減少している。米長期金利が1.0%を突破した場合には、買いポジションを一旦仕切って様子見に転じる方針を固めていた向きが多かったことが窺える。… … …(記事全文3,998文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)