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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

米金利上昇局面でドルと金の値動きに非整合性、ビットコインが複雑化させる金市場

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年1月12日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ===================================  米金利上昇局面でドルと金の値動きに非整合性、ビットコインが複雑化させる金市場 =================================== <米金利上昇局面におけるドルと金相場の歪み> 米長期金利の上昇が止まらない。1月6日の取引で1.0%の節目を突破したが、週明け11日の取引では一時1.14%まで上昇し、昨年3月20日以来の高金利環境になっている。2008年の世界同時金融危機でも長期金利のボトムが2.04%だったことと比較すると、1%を超えたばかりの金利環境に対して、マーケットが警戒感を強める動きに対しては違和感もある。ただ、昨年3月から12月まで10カ月連続で続いてきた1%割れの金利環境では、「歴史的低金利の長期化」観測が資産価格全体を大きく押し上げる原動力の一つになったことは間違いなく、「どこまで金利上昇が続くのか」と同時に、「資産市場はどこまで金利上昇に耐えられるのか」も問われる状況になっている。 現段階では、株式市場は比較的冷静な反応を見せている。長期金利が1%を突破すれば過熱感が強いハイテク株主導で株式相場が値崩れを起こすといった見方もあったが、少なくとも1.1%台の金利水準はハイテク株投資家にも許容されている。1月4~8日の週だと、アップルが前週比0.5%安、シスコシステムズが0.7%高、IBMが2.1%高、インテルが3.7%高など、目立った地合の悪化も確認できていない。逆に、金利上昇でゴールドマン・サックスが10.0%高、JPモルガン・チェースが7.0%高と金融株が急伸したことが、株価全体をサポートしている。
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