□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年06月13日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== パラジウム相場のバブル崩壊論とバブル継続論の検証 =================================== <調整安は一服も、反発しないパラジウム> NYMEXパラジウム先物相場は、昨年8月16日の1オンス=815.20ドルをボトムに今年3月21日の1,576.90ドルまで、約7ヵ月で最大761.70ドル(93.4%)の急伸地合を形成した。しかし、3月下旬以降は調整局面入りしており、5月9日には一時1,256.50ドルまで下落するなど、上値の重さが目立つ状況にある。 現在は100日移動平均線(1,388ドル)と交錯する一方、200日移動平均線(1,250ドル)は大きく上回っており、これまでの上昇幅を考慮すれば、当然にあり得べき調整局面とも言える。フィボナッチの38.2%戻しが1,286ドルであることを考慮すれば、寧ろマイナーな調整局面との評価も可能な程度の値動きである。時間軸でみても、調整局面入りしてからはまだ3ヵ月程度であり、昨年上期に6ヵ月程度の調整安を経験してから直近の急騰地合が形成されたことと比較すると、日柄調整としても特別に長引いている訳ではない。… … …(記事全文3,287文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)