□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年06月10日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 5月米雇用統計で利下げ判断は時期尚早だが、金の投資環境は着実に変わっている =================================== <5月雇用統計では結論を下せないが> 米労働省は6月7日、5月雇用統計を発表した。米中対立の長期化・深刻化に対する警戒感で米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げの是非を巡る議論が活発化する中、利下げの確率を更に高める内容になるか否かが注目されるイベントだったが、結果的にはFRBに対して利下げ判断を決定づけはしないものの後押しする程度の弱い数値になっている。 非農業部門就業者数は前月比7.5万人増であり、市場予測18.5万人増を10万人以上も下回る低調な数値になっている。この数値は短期スパンではブレが大きいため、必ずしも1か月分の数値が大幅に悪化したからといって、雇用市場が悪化していると結論付けることはできない。実際に今年2月にも2.0万人増と今回よりも更に悪い数値が発表されているが、その後は3月が19.6万人増、4月が26.3万人増となっており、瞬間的な下振れに過ぎなかったことが確認されている。… … …(記事全文4,005文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)