□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年04月23日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ついに投機筋が売り込み始めた金、それに買い向かう中国現物市場 =================================== <買い玉整理から新規売りにランクアップ> COMEX金先物相場は、2月20日の1オンス=1,349.80ドルをピークに上値の重い展開になっている。3月から4月上旬にかけては1,280~1,325ドル水準で方向性を欠いたが、4月下旬には今年に入ってからの支持線である1,280ドル水準を下抜きつつあり、4月18日安値は1,273.00ドルとなっている。これは昨年12月27日以来の安値であり、短期スパンで金に対する投資ニーズは後退を迫られていることが確認できる。100日移動平均線(1,290.80ドル)は完全に下抜いており、長期トレンドラインとなる200日移動平均線(1,253.40ドル)までに下げ止まることが可能か否かを問われることになる。 米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉報告(COTレポート)だと、直近の4月16日の週の大口投機筋(Non-Commercials)のポジションは、買いが前週比1万6,294枚減の18万3,213枚、売りが同3万2,797枚増の12万6,940枚となっている。売りポジションの増加幅は昨年6月19日の週以来で最大であり、手仕舞い売りのみならず新規売りの動きが強化されつつあることには注意が必要である。… … …(記事全文3,873文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)