□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年11月21日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== リスクオフの喧騒を無視した穀物相場、原油価格急落を無視していることについて =================================== <典型的なポスト・ハーベスト・ラリー> グローバルマーケットはリスクオフへの傾斜を見せているが、シカゴ穀物相場はこうした喧騒とは距離感を保っており、特に目立った動きをみせていない。CBOTトウモロコシ相場は1Bu=360~380セントのボックス圏内での調整圧力、大豆相場は870~900セント水準での横這い状態と、特に他マーケットから強い刺激を受けるような値動きは確認できていない。 米農務省(USDA)によると、11月18日時点の収穫進捗率はトウモロコシが前週比6%上昇の90%(前年同期89%、平年93%)、大豆が同3%上昇の91%(前年同期96%、平年96%)であり、収穫作業は今週でほぼ終了する見通しになっている。さすがにこの段階で産地気象環境や収穫進捗ペースを議論の中心に設定するのは無理があり、もはや米国産の天候相場は完全に幕が引かれたとみて良いだろう。… … …(記事全文3,929文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)