□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年11月19日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 金価格の長期上昇トレンド再開時期に影響を及ぼすクラリダFRB副議長の発言 =================================== <クラリダ副議長発言の衝撃> 米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は11月16日、金融政策について「中立的であることは理にかなう(being at neutral would make sense)」との認識を示した。この発言を受けて、同日の米金融市場は金利低下・ドル安で反応し、ドル建て金相場に対しては上向きのエネルギーが発生している。ハト派の発言と評価された結果である。 クラリダ副議長はこれまでの利上げサイクルについては、「早過ぎるペースで高過ぎる水準に金利を引き上げたとは考えていない」として、当面の利上げサイクルについては支持する考えを示している。中立的とみなす金利水準(2.50~3.50%)に向けて利上げを継続することに対しては、積極的とは言えないかもしれないが支持を表明している。一方で、「データに依存する必要がある時点に差し掛かっている」として、「経済の現状、およびFRBの景気見通しを踏まえると、中立的であることは理に適う」として、中立金利を上回る水準まで利上げを継続していくことに関しては、現時点で判断するのは時期尚早との考えを示した。… … …(記事全文3,882文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)