□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年11月16日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 天然ゴムの長期ダウントレンド維持、価格低下でも需給リバランス起きず =================================== <長期ダウントレンドは修正迫られず> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、RSSが4週連続で年初来安値を更新する展開になっている。特別に大きな急落地合を形成している訳ではないが、6月下旬から10月上旬にかけての1㎏=170円水準のボックス相場が下抜けした後のダウントレンドが維持されている。160円の節目割れには抵抗も見せていたが、今週は150円台後半までコアレンジを切り下げている。直近安値は11月13日の156.60円だが、これは2016年9月以来の安値更新となる。 ゴムの需給環境に特筆すべき動きが報告されている訳ではない。一応は原油安の影響なども指摘することが可能だが、11月入りしてからの原油相場の更なる急落がゴム相場に対して大きな影響を及ぼしていないことからは、10月下旬の原油相場とゴム相場が同時に急落したことに大きな意味を見出すことはできない。グローバル・マーケットの不安定化が工業用素材市況全体を押し下げ、その流れの中で原油相場とゴム相場が共同歩調を取ったに過ぎないだろう。… … …(記事全文4,140文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)