□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年07月23日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== WGCが下期に金価格が上昇すると予想するロジックは何か? =================================== <上期の金価格が下落した理由> ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は、「Gold mid-year outlook 2018(金年央見通し2018)」を公表した。今年上期の金相場のパフォーマンスについては、「第1四半期の良好なパフォーマンスが第2四半期に悪化した」として、その背景としては三点を指摘している。即ち、1)強含むドル、2)投資家のリスク選好性の高まり、3)軟調な現物需要である。そして、金価格のモメンタムとデリバティブ市場の投資家のポジション動向が下げをエスカレートさせたと総括されている。 今年上期のマーケット環境としては、米国やアジアのハイテク株に対して買いが膨らみ、地政学リスクや通商リスクを比較的無難に消化した。長期的な経済成長に影響を及ぼすことはないとの見方が優勢だったことが確認できる。そして、金相場はこうした株価の堅調地合に対して正反対の値動きになり、年初からは4%以上の上昇になったが、6月に一気に上げ幅を相殺し、マイナスサイドに沈んだ恰好になっている。… … …(記事全文3,516文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)