□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年06月20日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 南アフリカの停電よりも、ドル高・非鉄金属安を重視するプラチナ相場 =================================== <見え始めた世界金融危機後の安値> NYMEXプラチナ先物相場は、1オンス=900ドル水準での保ち合いを経て、19日終値では864.90ドルまで値下がりしている。これは2016年2月以来の安値更新であり、更に同年1月の811.40ドルも下抜くと、800ドルの節目を経由して2008年の世界金融経済危機直後に付けた最安値752.10ドルまでも視界に入れることになる。 直接的には、米中貿易摩擦の影響が大きい。米中双方が制裁・報復関税を繰り返す貿易戦争化のリスクが高まる中、中国経済に関連性の深いものを中心に資源価格が軒並み急落しており、その流れの中でプラチナ相場も軟化しているというのが基本的な理解になる。特に非鉄金属相場の急落は、同じ工業用金属であるプラチナ市場の投資家マインドに与えるネガティブな影響も大きく、銅相場などの急落地合と連動して、プラチナ相場も急落している。… … …(記事全文4,358文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)