□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年06月11日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 金価格の短期トレンドを決める、今週の米欧金融政策会合 =================================== <FOMCは利上げペース加速を示唆するのか?> 6月12~13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。同会合では3月に続く0.25%の追加利上げがほぼ確実視されており、マーケットでは年前半で2回の利上げ実施までは既にほぼ100%と言える確率まで織り込みが終了している。焦点になっているのは、追加利上げの有無ではなく、追加利上げに加えて今後の利上げペース加速が示唆されるか否かになっている。即ち、米金融当局者の金利見通し引き上げが実現するか否かの一点がポイントになるイベントとなっている。 3月のFOMCでは、当局者のフェデラル・ファンド(FF)金利見通しは2018年が2.1%、19年が2.9%、20年が3.4%となっていた。昨年12月時点との比較では、19年と20年分については、それぞれ0.2%と0.3%の上方修正になるが、18年については修正が行われず、マーケットは年4回の利上げ見通しを本格的に織り込めない状況が続いていた。5月には良好な実体経済指標を背景に、年4回の利上げ見通しを織り込む形でドルの急伸が実現する場面もみられたが、5月23日に公表されたFOMC議事録(5月1~2日開催分)では逆に利上げペース加速に慎重姿勢の方が目立ち、米金融政策のタカ派の視点では「今度こそ、年4回の利上げをメインシナリオに」との期待・願望が広がっているのが今回のイベントになる。… … …(記事全文4,300文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)