□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年05月31日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ブラジルでトラック業界のスト継続、ブラジル産農産物の輸送止まる =================================== <ブラジルのトラック業界がスト決行> 国際原油価格の高騰は、マーケットの視点では世界経済やインフレ環境に対する影響が注目されることになる。実際に5月の原油相場急騰は、企業がエネルギーコスト高の転嫁を十分にできずに企業業績の悪化を招くのではないかとの見方から、株価の上値を圧迫したことは記憶に新しい。また、インフレ高進リスクは米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げサイクルを加速させるとの見方から、米長期金利やドルの急伸が促され、ドル建て金相場の急落なども注目度が高かった。 一方、 燃料価格の高騰は輸送業者にとっては死活問題であり、南米ブラジルではトラック業界が大規模な抗議活動を展開していることが、無視できないインパクトを生じさせ始めている。ブラジルのトラック運転手協会(ABCAM)は5月21日にストに踏み切った。過去1年でディーゼル油の価格は50%近く値上りしていることを受けて、政府に燃料価格抑制策の導入を強く訴えている。… … …(記事全文3,798文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)