□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年05月24日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== FOMC議事録で金の短期底入れを確認も、金融政策要因では修正高止まり =================================== <FOMC議事録は、インフレ対応を急がないことを確認> COMEX金先物相場は4月11日の1オンス=1,369.40ドルをピークにダウントレンド入りしているが、5月15日の取引で1,300ドル台を割り込んだ後は、1,280~1,300ドル水準に新たなボックスを形成している。米長期金利の急伸と連動して昨年12月26日以来の安値を更新したものの、その後は米長期金利が鎮静化していることもあり、更に下値を切り下げる展開が見送られている。ただ、逆に改めて上昇トレンドを形成するようなストーリーも描けておらず、年初来安値圏での保ち合い相場化が進んでいる。 4月中旬以降の金相場急落に関しては、専ら米金融政策要因に基づくものである。すなわち、良好な実体経済環境とインフレ環境の改善傾向を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクルに対する信頼感が強くなっていることに伴うものである。FRBは従来から2018年中の利上げ回数は3回になるとの当局者予想を提示していたものの、マーケットは本当に継続的な利上げが可能なインフレ環境が実現するのか確信が持てず、利上げサイクルの織り込みに慎重姿勢を示していた。… … …(記事全文4,022文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)