□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年03月16日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== IEA月報で示された悲観と楽観、ワイルド・カード化するベネズエラ =================================== <IEAの需要見通し引き上げは当然> 今週は14日に石油輸出国機構(OPEC)、15日に国際エネルギー機関(IEA)の各月報が公表された。全体としては強弱材料双方が交錯して決定打を欠いており、NYMEX原油先物相場も1バレル=60~62ドルの比較的狭いレンジで方向性を欠いている。新たなトレンド形成のきっかけになり得るイベントして注目度も高かったが、ポジティブ材料とネガティブ材料の双方に中途半端な反応に終始しており、現在の価格水準に居心地の良さを感じている向きが多いことだけが窺われる結果に終わっている。 IEA月報であるが、注目されるのは2018年の世界石油需要が前年比で日量150万バレル増の9,930万バレルとされ、前月から10万バレル上方修正されたことである。これで需要見通しの引き上げは2カ月連続であり、昨年11月時点の120万バレルをボトムに過去4ヵ月の累計だと30万バレルの上方修正になっている。… … …(記事全文3,915文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)