□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年03月06日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== IEAが警告、投資なければ2020年以降の国際原油需給にひっ迫リスクあり =================================== <2020年までは問題なし、その後に需給ひっ迫リスク> 国際エネルギー機関(IEA)は3月5日に公表した年次レポート「Oil 2018」において2020年にかけての国際原油需給の安定化見通しを示す一方で、それ以降に需給ひっ迫リスクを指摘した。少なくとも2020年にかけては米国のシェールオイル増産などによって需要の伸びをカバーできるも、それ以降に関しては更に積極投資を行って増産を進めない限り、需要の伸びに対応できなくなる可能性を指摘している。 IEAによると、2023年までに世界の石油需要は日量690万バレル増加する見通しになっている。その約25%(日量170万バレル)が石油化学になると推計されており、石油需要のピークアウト論に対しては否定的な見解が示されている。自動車燃費の改善に加えて先進国の消費が減退する中、石油需要拡大の主役は、従来の輸送用から石油化学用に大きな転換期を迎えることになるが、いずれにしても需要規模としては健全な伸びが想定されている。… … …(記事全文3,824文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)