□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年03月05日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 東南アジアで天然ゴム相場がじり高に、投機相場に終止符を打つチャンス到来 =================================== <産地主導の上昇圧力か?> トレンドの把握が極めて困難な状況に陥っていた天然ゴム相場だが、ここにきて季節要因を反映した価格形成を打診する動きが強くなり始めている。これまで何が価格変動要因なのか誰も把握することができない極めて投機色の強い相場展開が繰り返され、1月上旬に上昇圧力が強まっていたのが、2月中旬にかけて突然に急落するなど、不安定な値動きが続いてきた。需給環境・見通しに何ら大きな変化が生じていない中で突然の急伸、急落が繰り返され、「投機」としか形容のできない相場と化していた。 各種資産価格、需給データとの連動性もその時々に指摘されたが、突然に意味なく急激な価格変動が発生する地合が続く中、「投機相場」とのあきらめに似た分析が求められていた。ファンダメンタルズ分析が有効に機能せず、チャート環境を眺めながらの割り切りが求められる相場環境になっていた。しかし、2月下旬以降は不安定な消費地相場の動向と関係なく、産地相場がじり高傾向を見せており、産地主導の上昇トレンドという新たな相場ロジックの形成が打診される局面を迎えている。… … …(記事全文3,992文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)