□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年04月20日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今回は円建て金価格について検証してみます。朝鮮半島有事のリスクが高まる中、安全資産としての金の注目度が高くなっていますが、日本の投資家にとって金を保有する意味を考えてみます。 =================================== 円建て金相場についても考えてみよう、朝鮮半島有事に備えた金買いの意味 =================================== <円建て金は、ドル建て金を下回る成果> 東京商品取引所(TOCOM)の金先物相場は、3月16日の1グラム=4,403円をボトムに、4月15日の4,506円まで上昇した後、足元では4,700円台後半まで小幅軟化する展開になっている。一方、国際指標となるCOMEX金先物相場の方は、3月10日の1オンス=1,194.50ドルをボトムに4月17日の1,297.40ドルまで上昇した後、足元では1,280ドル水準まで同じく小反落する展開になっている。天井・底の確認には数日間の違いが見受けられるが、全体的な傾向としては地政学的リスクが高まる環境下において、ドル建て金相場と同様に円建て金相場も地合を引き締めたことが確認できる状況になっている。 円建て金相場とドル建て金相場の相関係数(-1~+1の間で両係数の相関度を示す)を計算してみると、20営業日で+0.77となっており、少なくとも足元では内外の金価格の間に極めて強い相関関係が認められる状況になっている。当該期間の金価格変動率を調べてみると、円建てが0.6%高に対してドル建ては2.6%高となっており、明らかにドル建て金相場の方が良好なパフォーマンスを実現している。ドル建て金相場は2.6%の上昇となっているが、その一方で2.1%の円高・ドル安が進行した結果、為替要因がドル建て金価格上昇効果の80%程度を相殺した格好になっている。… … …(記事全文4,300文字)
