□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年04月12日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。プラチナ相場の短観です。4月の貴金属市場は全面高の展開になっていますが、プラチナ相場は明確な方向性を打ち出せない状況が続いています。ただ、ここ最近のプラチナ相場に関しては、大きな相場変動が「ない」ことが極めて大きな意味を持つと考えています。プラチナ価格形成の論理を読み解きます。 =================================== 相場変動がないことの重要性、3月下旬以降のプラチナ価格を読み解く =================================== <プラチナ相場が下げなかった意味> NYMEXプラチナ先物相場は、1オンス=950ドルの節目絡みの展開が続いている。今年最初の利上げが決定された米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催された3月15日の932.90ドルで当面のボトムは確認するも、改めて1,000ドルの大台回復を試すような勢いはみられず、方向性を欠く展開になっている。他の貴金属市場に目を向けると、金相場とパラジウム相場はともに4月中に年初来高値を更新しており、銀相場も今年の最高値圏での取引になっている。ただ、プラチナ相場は年初来高値1,047.80ドル(2月27日)を大きく下回った値位置での取引に留まっており、貴金属市場の中では相対的な地合の悪さが目立つ状況になっている。 もっとも、こうしたプラチナ相場のパフォーマンスを「悪い」とみる向きは多くない。寧ろ「厳しい相場環境の中で健闘した」というのが一般的な見方になろう。プラチナは総供給の約7割が南アフリカで生産されており、鉱山生産分で言えば総供給の7割が南アフリカ通貨ランド相場の影響下に置かれることになる。このため、対ドルでのランド相場の変動は、そのままドル建てプラチナのコスト環境を変動させることになり、極めて単純化すればランド相場が1%上昇すると、ドル建てプラチナ相場はそれだけで0.7%(=1%×70%)の上昇率が正当化されることになる。… … …(記事全文4,539文字)
