□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 22017年04月10日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。地政学的リスクの高まりが金価格を刺激し始めました。シリア、北朝鮮、ロシア、エジプトと目まぐるしく新たな相場テーマが浮上し、今後の金価格動向に対して注意が必要な状況になっています。明確な比較対象になるのは東西冷戦時になるのでしょうがが、過去の政治リスクが高まった際の金価格の値動きなども同時に振り返ってみましょう。 =================================== 地政学的リスクも反映し始めた金相場、東西冷戦時の記憶 =================================== <地政学的リスクが新たな相場テーマに> 地政学的リスク(Geopolitial Rik)の高まりが、コモディティ市場のみならずマーケット全体においても重大な関心事になり始めている。欧州の排他主義的な政治環境、米国において「自国第一(America First)」を掲げるトランプ大統領の誕生など、特に昨年以降はポピュリズム(大衆迎合主義)の高まりが投資環境に与える政治リスクが強く警戒されていた。その流れは足元でも大きな変化がみられないが、4月入りしてからは更に地政学的リスクも新たな相場テーマとして浮上していることが、グローバル・マーケットに新たな緊張をもたらしている。 4月3日にはロシア第2の都市サンクトペテルブルクの地下鉄で爆破テロが発生し、ロシア当局は共犯者とされる8人を拘束している。詳細はまだ明らかになっていないが、イスラム教徒の多い中央アジア出身者が犯人とされていることで、過激派組織「イスラム国(IS)」との関係を疑う声も強い。ロシアでは来年3月に大統領選を控えているが、テロをきっかけに治安維持能力が疑問視される事態になると、通算4度目の当選が確実とみられていたプーチン大統領主導の「強いロシア」が混乱状況に陥り、経済低迷に対する不満なども一気に噴出する可能性がある。… … …(記事全文4,651文字)
