□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年11月24日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。米再生可能燃料基準が引き上げられました。原油にネガティブ、穀物にポジティブな動きというのが一般的な理解になりますが、冷静に数値を読み解くと違った景色を見えてきます。 =================================== 米再生可能燃料基準引き上げも、末端需要環境との間にかい離目立つ =================================== <再生可能燃料基準を引き上げ> 米環境保護局(EPA)は11月23日、ガソリンやディーゼルなどに混合される再生可能燃料(renewable fuel)の2017年使用義務量を192億8,000万ガロンに設定した。16年の181億1,000万ガロンからは11億7,000万ガロン(6.5%)の増加であり、16年の前年比11億8,000万バレル増とほぼ同規模の需要拡大が見込まれる状況になっている。増加率では16年の7.0%を下回るも、5月時点の当初計画では188億0,000万ガロンとされていたため、半年間で4億8,000万ガロン(2.6%)と比較的大きな上方修正が行われている。 再生可能燃料に関しては、原油需給緩和と原油安に苦しむ石油業界からは基準引き下げ・緩和を求める声が強まる一方、バイオ燃料業界からは更なる推進を求める声が強く、政治的に激しい駆け引きが行われていた。もともと、この再生可能燃料基準(RFS)は米エネルギー省(DOE)ではなく米環境保護局が担当官庁になっていることからも明らかなように、温室効果ガスの削減という環境的な視点が重視されている。… … …(記事全文4,996文字)
