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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

マーケットが嫌っていたトランプ氏勝利で、金価格には何が起きるのか

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年11月10日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。米大統領選は大方の予想を裏切ってトランプ氏勝利となりましたが、それによって金価格にどのような影響が想定されるのかを検証します。まだ分からないことも多い状況ですが、現時点での見取り図を描いてみましょう。 ===================================  マーケットが嫌っていたトランプ氏勝利で、金価格には何が起きるのか =================================== <既存メディアの敗北> 11月8日に投開票が実施された米大統領選挙において、米国民はトランプ大統領を選択した。既存メディアにおけるトランプ氏の評価は必ずしも良好とは言い難く、選挙期間中にはネガティブ・キャンペーン的な動きも確認されていた。マーケットもトランプ氏の優勢や健闘といった報道に対してはリスクオフの形で抵抗を見せ、クリントン氏の支持を明確に表明していた。これまでに政治経験がなく政策の先行きが読みづらいことに加えて、反不法移民、米国第一主義、減税といった政策が既存メディアやマーケットでは脅威と評価された結果である。それでも、米国民は「クリントン大統領」よりも「トランプ大統領」を選択しており、僅か4年前にはオバマ大統領を選んだ米国の政治環境が劇的に変化していることを明確に示す結果になった。 振り返ってみれば、今年6月にもこれと同様の動きが見られた。イギリスの欧州連合(EU)離脱(Brexit=ブレグジット)問題である。これについても、既存メディアやマーケットは「イギリス国民がEU離脱を選択するはずはない」との予想ないしは願望を抱いていた。しかし、実際には6月23日に実施された国民投票において、イギリス国民はEU残留よりもEU離脱を好ましいと考え、既存メディアやマーケットの期待を完全に裏切る行動を見せた。
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