□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年01月06日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金価格は1,200ドル水準で膠着気味の値動きになっていますが、現在の相場環境では大きなトレンドが形成されないということが、注目すべき現象だと考えています。昨年の金価格をマクロな視点で再定義した上で、ここ1週間の金価格動向について考察します。 =================================== ドルが9年ぶりの高値更新でも、ドル建て金価格が急落しなかった意味 =================================== <12年連続の上昇後、2年連続の下落> 2014年のCOMEX金先物相場は、1オンス当たりで前年比-18.20ドルの1.184.10ドルで取引を終了した。年間騰落率だと-1.5%となり、僅かながら2年連続の下げ相場を実現した形になっている。 金価格の長期トレンドを確認しておくと、2001年から12年まで12年連続の上昇相場となり、1999年7月の253.20ドルをボトムに08年3月の1,923.70ドルまで、最大で1,670.50ドル(760%)の上昇相場を実現している。1990年代の下げ相場が、鉱山会社のヘッジ拡大や各国中央銀行の金準備売却によって加熱していた反動の意味合いもあるが、それと同時にエンロン問題、サブプライムローン問題、リーマン・ショック、欧州債務危機、大規模金融緩和などのリスクイベントを受けて、ペーパー資産から実物資産への資金シフトが発生した結果である。特に国際基軸通貨であるドルが2001年から11年にかけて強力な下押し圧力に晒される中、代替通貨である金(Gold)で購買力を保存する必要性が高まったことが、金価格の高値誘導を促した。… … …(記事全文4,452文字)
