□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年12月19日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油相場急落は、世界各地の金融経済環境に大きな不確実性をもたらしていますが、ここにきて小麦相場も強い刺激を受けています。通常だと、小麦価格に対してはネガティブな影響が想定される相場環境ですが、「風が吹けば桶屋が・・・」的なロジックの展開を受けて、逆に小麦価格は急伸しています。原油安の余波ということで、小麦とトウモロコシ市場の最新動向を解説します。 =================================== ルーブル安でロシア産穀物輸出が拡大する中、シカゴ小麦相場は急伸の怪 =================================== <原油が下がれば、小麦が上がる?> 原油相場と小麦相場。一見すると殆ど関係がないようにも見える両市場だが、最近の原油相場急落は小麦価格の急騰を促し始めている。12月上旬のCBOT小麦先物相場は1Bu=600セントを挟んで揉み合う展開になっていたが、12月18日の取引では一時677.00セントまで値位置を切り上げ、5月20日以来となる約7ヶ月ぶりの高値を更新している。先月末からの上昇率だけでも17%を超えるなど、原油連動で主要商品相場が軒並み値位置を切り下げる中で、小麦相場のパフォーマンスの良さは際立っている。 原油相場の急落は、基本的にはグローバル経済に対してポジティブな影響が想定される。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は12月1日、原油価格が30%下落したと想定下場合に、世界経済の成長率は0.8%押し上げられるとの見通しを示している。殆どの主要国は原油輸入国であるためだ。… … …(記事全文5,362文字)
