□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年11月12日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。10月に急伸した天然ゴム相場ですが、足元ではボラタイルながらも決め手を欠く相場展開が続いています。生産国が市況介入を決定したことで急伸しましたが、更に買い進むべきなのか、それとも戻りを売り込むべきなのか、生産国の次の一手が待たれる状況です。現在の天然ゴム需給を取り巻く動向、天然ゴム市場における急激な円安の考え方などを解説します。 =================================== 生産国の介入決定は織り込みが一巡し、次の一手を見極める天然ゴム市況 =================================== <150セント水準の居心地が良い> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、期先で1キログラム=190~205円水準で膠着気味の相場展開を強いられている。10月は主要生産国が天然ゴム価格の低迷に対して介入する方針を示したことが材料視され、10月3日の安値173.80円をボトムに、10月30日には一時204.90円まで、最大で31.10円(17.9%)の急伸地合を形成した。しかし、その後は急激な円安にもかかわらずゴム相場は上値切り上げに失敗しており、出来高も10月30日の1万7,348枚に対して、11月11日には4,127枚の薄商いに留まるなど、積極的な売買は見送られている。 海外市場に目を向ければ、11月の天然ゴム価格は総じて弱含みに推移している。既に生産国が介入方針を示したことは「消化が終わった」との見方が支配的であり、短期筋が利益確定の動きを強めている結果である。例えば、上海期貨交易所の天然ゴム相場は、10月30日の1トン=1万3,580元をピークに、足元では1万2,400~1万2,800元水準まで値位置を切り下げている。引き続き、生産国主導の価格支持政策に対する警戒感が下値をサポートしているが、1万3,000元台から更に買い進むことに対しては慎重ムードが見受けられる。… … …(記事全文4,672文字)
