□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年10月28日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 原油相場は安値低迷状態が続いていますが、こうした中で米金融大手ゴールドマン・サックスが原油価格見通しを引き下げたことが話題になっています。そこで、同社がどのようなロジックで価格見通しを引き下げたのかを確認した上で、今後の原油価格をどのように考えれば良いのかの手掛かりを探してみたいと思います。IEA月報と比較すると、色々と興味深い視点が得られます。 =================================== ゴールドマンが原油価格見通し引き下げ、生産調整国が変わったとの視点 =================================== <ゴールドマンの原油価格分析> 米金融大手ゴールドマン・サックス・グループ(GS)が、原油価格見通しを引き下げたことが話題になっている。2015年1~3月期の平均価格見通しについて、WTI原油は従来の1バレル=90ドルから75ドル、ブレント原油は100ドルから85ドルまで、それぞれ15ドル下方修正されている。10月20日時点のWTI原油先物が81.00ドル、ブレント原油先物が85.83ドルであり、イメージとしては現在の値位置を若干下回る水準が平均水準になるとの予測である。 今回の原油価格見通し下方修正の基本ロジックは、石油輸出国機構(OPEC)の原油価格形成に対する支配力低下の一点に尽きる。シェール革命で米国の産油量が30年ぶりの高水準に達する中、世界的に在庫積み増し圧力が強くなっている。こうした中、サウジアラビアを筆頭としたOPEC加盟国は価格防衛目的の減産よりも、需要喚起・市場シェア維持目的で安値でも供給を継続することを選択しており、「OPECはもはやスィング・プロデューサー(swing producer:生産調整国)としての役割を果たさなくなり、替わって米国のシェールがその役割を担うだろう」と総括している。… … …(記事全文4,612文字)
