□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年10月23日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 急落傾向が続いていた原油相場ですが、足元では下げ渋りの兆候を見せています。依然として高いボラティリティの不安定な相場環境になっていますが、原油価格急落の構造を確認した上で、何が足元の原油相場をサポートしているのか、今後の原油相場を考えるポイントは何になるのかを解説します。 =================================== 年内の原油相場は80ドルで底打ちか、今後の原油価格を考えるポイント =================================== <新興国の成長鈍化へ対応する原油価格> 今年のNYMEX原油先物相場は、上期の上昇基調、下期の下落基調と、6月末を挟んで対照的な相場展開になっている。現段階で今年の最高値は6月13日の1バレル=107.68ドルとなっているが、その約4ヵ月後となる10月16日には一時80ドル台を割り込み、最大で27.90ドル(25.9%)の値下がりが確認されている。即ち、過去4ヶ月で原油価格は3分の2の価格水準まで下落したわけだ。 下期の原油相場急落に関しては、シェール革命の影響を指摘する向きも多いが、これは原油安を構成する一要素ではあっても、決定要因ではない。確かに米国の産油量をみてみると、直近4週間平均では日量889.9万バレルとなっており、前年同期の772.9万バレルから117.0万バレル(15.1%)の増産となっている。この影響で原油輸入量は前年同期の801.7万バレルから749.5万バレルまで52.2万バレル(6.5%)の減少となっており、当然にこの輸入削減分は国際需給の緩和要因として機能することになる。… … …(記事全文4,893文字)
